武道館が31棟建つ巨額ムダ事業――公立中学を舞台にした文科省のハコモノ行政の闇

国立代々木競技場なら20棟、日本武道館なら31棟建つ巨額費用

 2500億円といえば、例えば前回1964年の東京五輪の最大のレガシーである国立代々木競技場なら20棟(当時31億円、建設工事費デフレーターによる現在の時価換算では約124億円)、日本武道館なら31棟(当時20億円、現在の時価換算では約80億円)が建つ計算となります。このような巨費を使って全国の中学校に武道場を作ることに合理的な理由はあるのでしょうか。  長年、武道界の悲願であった日本武道館は、正力松太郎の尽力などにより、国費に加えて民間の寄付を集めて、さらには昭和天皇の恩賜を受けて、当時の武道関係者が血の汗を流して建設したものです。その努力と比べて、中学校の武道場建設の理由は安直すぎないでしょうか。
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授業だから文科省が負担せよは安直、工夫して既存施設の有効活用を
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