【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第9回】
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一般にプレゼンテーションのスキルは、営業マンなど外交的な人ほど高いし、さらに向上させる可能性あると思われているのではないだろうか。実は、私はこの意見に賛成しない。年間100を超える企業や団体から参加いただき、分解スキル・反復演習を実施してきた経験をふまえると、後段については、逆のことを申し上げたい。内向的な人ほど、プレゼンテーションスキルを高める潜在余力に満ちているのだ。
そもそも、プレゼンテーションの良し悪しは何によって決まるのだろうか。演習で参加者にこのように聞くと、「堂々とした態度、良く通る声、伝えるべきことをもれなく伝える、相手に反論を許さない緻密な論理・・・」などの答えが返ってくる。これらの要素が重要であることには異論はない。しかし、これら以上に、プレゼンテーションの成否を決める要素があることが、発揮すべきスキルを分解していくとわかってきた。そのスキルが、
聞き手に「なるほど」と思わせる、アンカリングのスキルだ。