首相官邸前でなぜかトランプ大統領を応援する一群
菅義偉首相による日本学術会議への違法な人事介入が発覚し、著述家の菅野完氏が25日に及ぶハンガーストライキを行った首相官邸前。ハンスト終了から2週間以上経った現在も、菅野氏に共感した女性が1人でその場に寝泊まりする座り込みを続け、官邸を向いて静かに読書する「読書プロテスター」たちの抗議活動も続いている。また、学術会議問題以外も含めて様々な団体による抗議活動も繰り返されている。
そんな官邸前で11月12日、平日にも関わらず午前中から夜まで複数の団体や個人がほぼ隙間なく、それぞれ別のテーマで抗議活動を繰り広げた。そんな賑やかな官邸前の1日を紹介する。
日本学術会議任命拒否問題に抗議すべく、現在も座り込みを続ける女性
学術会議問題に抗議して
菅野完氏がハンストを行ったのは、10月2~26日の足かけ25日間。ハンスト終了の翌日からは、菅野氏に賛同した女性がハンスト拠点を引き継いで、現在に至るまで座り込みを続けている。
夜は寝袋に入って官邸前で寝る。週に何度か、仕事や入浴のためにその場を離れるが、その間は支援者が代わりに座り込む。「
日本学術会議への人事介入に抗議する」の看板が置かれた官邸前の抗議拠点に、ほぼ絶えることなく誰かが座り込んでいる状態だ。
「
12月5日の国会終了まで座り込む」
そう語る女性は沖縄出身。「本当なら、
辺野古の基地建設工事が止まるまで座り込みたい」とも語る。
読書プロテスター(11月8日撮影)
菅野氏がハンストを行っていた頃から増えた、個々人で官邸前に現れ黙って読書をする「
読書プロテスター」。彼らも、菅野氏の姿が消えた後も、引き続き官邸前に通っている。学問に政治介入する
無教養な菅首相に抗議するものだ。
もちろん、官邸前で学術会議問題以外のテーマでも、それ以前から抗議活動を続けてきた人々が集まる。毎週金曜日に行われる首都圏反原発連合の抗議集会などが好例だ。