「記者クラブ問題の議論を」フリー記者の問いかけに応えた安倍総理発言を内閣記者会が“黙殺”
内閣記者会「記者クラブに関して議論は行われていない」
安倍首相に記者クラブについて「皆さんで議論を」と要請された内閣記者会に質問書を送ったところ、5月8日にメールの添付文書で回答があった。畠山氏の首相との質疑応答に関する部分を紹介する。
――内閣記者会として、首相の「今までのメディアがすべてカバーしているのかと言えば、そうではない時代になり始めました」という認識について、記者会としてどう思いますか。
内閣記者会:記者会としましては、引き続き時代の変化とメディアの多様性を認識した運営に努めてまいりたいと思います。
――記者会として、総会などの場で議論をしましたか。
内閣記者会:お尋ねの件に関しまして、現時点(5月8日時点)で総会での議論は行われておりません。今後についても未定ではありますが、加盟社から要請があった場合に検討することになろうかと思います。
――首相は「自民党政権の中において、こうした形で(記者クラブに関して)ご質問をいただいたのは初めてのこと」と回答しましたが、これは事実でしょうか。
内閣記者会:内閣記者会として「自民党政権下で初めてのこと」かどうか確認できておりません。首相サイドや自民党本部などにあわせてお問い合わせいただけますでしょうか。
「どこからもアクションはない」―官邸報道室調査官
あさのけんいち●ジャーナリスト、元同志社大学大学院教授
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