地球から約39光年離れた恒星「トラピスト1」にある惑星のひとつの地表の想像図 Image Credit: NASA/JPL
米国航空宇宙局(NASA)は2月23日、地球から約39光年離れた恒星「トラピスト1」のまわりに、地球に近い大きさ、質量をもつ惑星が7つあることを発見した、と発表した。
この7つの惑星には、どれも水が存在する可能性があり、さらにそのうち3つは、生命が生きるのに適していると考えられる領域の中にあるという。
今回の発表をめぐっては、発表前から「NASAが重大発表を行う」と話題になり、すわ宇宙人発見か、などと煽るメディアもあった。発表後も「この星に地球外生命がいるのでは」とにわかに盛り上がるなど、この「NASAの重大発表」(もっとも、NASA自身はそのような表現は使っていない)が与えた衝撃は大きかった。
ただ、もちろん、今回の発表は地球外生命を裏付けるものではないし、発表の趣旨もそのような煽りを目的としたものではない。
では、今回の発表はいったい何が重要なことだったのだろうか。