トラピスト1(奥で輝いている星)と惑星たち(小さな7つの円)の想像図 Image Credit: NASA/JPL
さらにNASAは現在、さらなる新たな系外惑星の発見を目指した宇宙望遠鏡「TESS」や、今回見つかったような系外惑星をさらに詳細に観測できる「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の開発を進めている。
どちらも2018年に打ち上げられる予定で、観測が始まれば、今回見つかった7つの惑星のことがより詳細にわかるかもしれないし、さらに他の系外惑星も見つかるかもしれない。少なくとも今以上に、系外惑星のことを知ることができるのは間違いない。
そしてそれは必然的に、地球外生命が存在するかどうかの答えにもかかわってくる。今の時点では、地球外生命がいるとは言えないが、しかしいないとも言えず、私たちが探し続けさえすれば、いつかは見つけることができる可能性は大いにある。
今はまだ、その日がいつなのか、近いのか遠いのかさえわからないし、もちろん空振りに終わる可能性もある。けれども、今回のような研究や、最新技術を使った新たな望遠鏡によるさらなる探索によって、少しずつ答えに近付いていることは間違いない。
2018年打ち上げ予定の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の想像図。今回見つかった惑星などをより詳細に調べることができる Image Credit: NASA
<文/鳥嶋真也>
とりしま・しんや●作家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関するニュースや論考などを書いている。近著に『
イーロン・マスク』(共著、洋泉社)。
Webサイト:
http://kosmograd.info/
Twitter:
@Kosmograd_Info
【参考】
・NASA Telescope Reveals Record-Breaking Exoplanet Discovery | NASA(
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-telescope-reveals-largest-batch-of-earth-size-habitable-zone-planets-around/)
・Ultracool Dwarf and the Seven Planets | ESO(
http://www.eso.org/public/news/eso1706/)
・IPAC Scientists Aid in Unveiling First Known System of 7 Earth-size Planets with Spitzer | IPAC(
http://www.ipac.caltech.edu/news/trappist-1)
・These seven alien worlds could help explain how planets form : Nature News & Comment(
http://www.nature.com/news/these-seven-alien-worlds-could-help-explain-how-planets-form-1.21512)
宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関する取材、ニュース記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。
著書に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)があるほか、月刊『軍事研究』誌などでも記事を執筆。
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