規模拡大に挑むもファミマに買収、店舗激減……風前の灯に
エブリワンの経営母体だった九州最大手のスーパー「寿屋」を懐かしむ人も多いであろう。(写真は福岡県の行橋店。現在は解体済み)
ココストアグループは、その後も中堅スーパーマーケット・カスミの傘下だった「ホットスパー」、ココストア分社後にイズミックが運営していた「タックメイト」(屋号は維持)など、全国各地のコンビニエンスストアチェーンを傘下に収めて拡大路線を目指したものの、2015年12月にファミリーマートがココストアグループを買収。ココストアグループの店舗は、ファミリーマートへの業態転換が進んでいた。
ファミリーマートへの改装が進む旧エブリワン(大分県)。殆どの店舗でベーカリー・店内厨房は廃止されてしまった
ファミリーマートに転換したココストア・エブリワンの店舗は、ごく一部の物流体制が整っていない店舗(おもに離島)などを除いて殆どの店で店内ベーカリー・店内厨房が廃止されてイートインコーナー・休憩所などに改装、商品もファミリーマートのものに統一されており、これまで「焼き立てパン」「出来立て弁当」などを求めて立ち寄っていた客からは不満の声が上がっていた。