ファミマに買収された人気地方コンビニ「ココストア」「エブリワン」ファンに朗報!一部店舗が分離・存続に

「九州人好み」で人気があった「エブリワン」

エブリワンの店舗(福岡県)

 一方の、「エブリワン」は1994年に九州最大手のスーパーであった「ラララグループ・寿屋」(熊本市)により「コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ」として創業した。  エブリワンの一番の特徴は、当時大手スーパーだった「寿屋」とその子会社「ことぶきベーカリー」などのノウハウを生かした本格的なベーカリーと厨房を店内に設置し、24時間「焼き立てパン」「出来立て弁当」を提供できるようにしたことで、熊本の有名ラーメン店とコラボするなど「九州人好み」の商品を数多く取り揃え、大手コンビニエンスストアと一線を画した商品ラインナップは地元住民に絶大な支持を受けることとなった。  エブリワンは、1999年にはリョーユーパングループ(福岡県大野城市)の「RIC」(リック)などと経営統合して規模を拡大するも(RICの屋号は維持)、寿屋の経営悪化に伴い、2001年にはココストアグループと経営統合した。寿屋はその後、民事再生法を申請して2002年にスーパーマーケット業態を廃止している。

24時間焼き立てパンを提供するエブリワンのベーカリーは絶大な人気を誇った

「店内厨房」を武器に戦ってきた両社の合流は、半ば必然的なものだったと言えるかも知れない。合併後は、エブリワンにおいてもばくだんおにぎりの販売を開始するなど、ココストア・エブリワンで、双方の人気商品の相互販売も行われるようになっていた。
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規模拡大に挑むもファミマに買収、店舗激減
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