10年で地価20倍、100坪で地価10億円。最貧国バングラデシュの不動産投資が持つ可能性

世界的な企業の「工場」に

 そして、その人件費の安さと勤勉さから世界中から企業が参入し、特に衣類関係ではユニクロ、GAP、ZARA、H&Mなど名だたる企業が生産工場を持っている。その結果、衣服輸出高は世界第二位であり、国全体のGDPはミャンマーの3倍もあるほどだ。  また、貧困率も改善しつつある。平均年齢22歳で貧困率は年々低下し、2015年には、貧困国から脱却し低所得国への仲間入りを果たした。政府は2021年には中所得国を目指しており、人口ボーナス(労働人口が従属人口の2倍になる時期)は2015年から40年間と推測されていてまさにこれから高度経済成長期へ突入する国なのだ。  さらにバングラデシュでは、農村から都心部への人口集中が進んでいて、過去20年でダッカ市内の人口が2倍になり2010年時点では1200万人である。この流れは今後も続くと予想され、ダッカ近郊を含む都市部への集中率は、2015年時点では35%であるが、2025年には50%、つまり全人口の半分が都市部に住むと予測されている。
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急成長するバングラデシュ。足りないものは?
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