10年で地価20倍、100坪で地価10億円。最貧国バングラデシュの不動産投資が持つ可能性

バングラデシュの「ポテンシャル」

 人口密度と地価の間には相関関係があるという話をした。  で、バングラデシュの人口密度はというと、バングラデシュは国土が北海道の1.5倍しかない上に、人口は約1億6000万人である。これは日本人全員が北海道に住んでいることと同じ計算となる。人口密度は実に日本の3.3倍であり都市国家を除けば、世界一となる。ちなみに2位は台湾であるが、バングラデシュはその1.7倍もの人口密度を誇る。  単純に人口密度から考えれば、バングラデシュの地価上昇の潜在能力はかなりあるということになる。  バングラデシュの驚くべきその潜在能力はこれにとどまらない。GDP成長率はここ10年間の平均が6%を超えており、バングラデシュ政府は2021年にはGDP成長率8%超えを見込んでいる。  なんと、ゴールドマン・サックスは後発開発途上国(LDC)の中では唯一、バングラデシュをBRICs(ブラジル,ロシア,インド,中国)に次ぐ「ネクスト 11」に認定しており、国連は「アジアのライジングスター」と評価し、JPモルガンは「フロンティアファイブ」に選出しているのだ。
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世界的な企業の「工場」に
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