10年で地価20倍、100坪で地価10億円。最貧国バングラデシュの不動産投資が持つ可能性

急騰するバングラデシュの地価

 たとえば、首都ダッカの商業エリアのある地点を見ると、2000年〜2010年で地価は20倍になっている。ダッカのPanthapathエリアのショッピングモールのあたりなどは、現在、100坪で約10億円という地価になっている。  これを聞いて、「もう不動産バブルだな」「もう手遅れだな」と思う人もいるかもしれない。しかし、日本の銀座の一等地などは、1坪1億円、100坪100億円を超える。中央区銀座4丁目の山野楽器銀座本店の場所は、公示地価が1坪1億3000万円である。また、上海では20年前に比べて地価が300倍以上になった場所も存在する。  土地の値段とは、その場所の人口密度が高まれば、自然と上昇をするものである。また、不動産価格は通常、その国の経済実態よりも先行して価格の上昇が始まる。そして、実態よりも高くなり、不動産バブルとなる。その後に株高が続き、最後にその国のサービス業のGDPが上がる。  これは、不動産や株は外需、つまり海外からの資金が流入するからである。サービス業などは内需であるが、現在のバングラデシュは1人あたりGDPが約1000ドルほどなので、まだまだ発展はこれからなのである。
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バングラデシュの「ポテンシャル」
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