オリックスで4年間、阪神で8年間と計12年間プロとしての時間を紡いできた葛城は、スターティングオーダーから、代打、守備固めまでこなすマルチプレーヤーとして活躍してきた。
自身のプレースタイルについては、「スキマ産業のような選手でした」と笑うが、在籍した球団では勝負強さが光るいぶし銀の活躍で人気を集めた。そんな葛城だが、岡山県立倉敷商業高、立命館大学時代は意外にもプロを意識したことはなかったという。
「もともとはプロを意識できるような選手じゃなかったんです。大学入学時は怪我もありましたし、何が何でもプロと考えるタイプでもなかった。実際に立命館でもスカウトは僕意外に目当ての選手がいて、たまたま僕にも声をかけてくれたくらいですから。入学時も、卒業後は社会人チームに進むということを前提に野球をしていました」。
そんな言葉とは裏腹に、大学時代は名門立命館の中でも「伝説のキャプテン」と呼称されるまでのキャプテンシーを発揮する。春夏連続のリーグ優勝、自身も4度のベストナインに輝き、1999年にオリックス・ブルーウェーブに2位で逆指名での入団を果たした。