脱百貨店化すすむ銀座、今春には銀座松坂屋跡に複合ビルも
銀座松坂屋跡の「GINZA SIX」も今春に開業。高層階はオフィスとなる
銀座周辺では、「そごう」が「ビックカメラ」に、有楽町マリオンの「西武百貨店」が「ルミネ」に変わり、同じく有楽町マリオンの「阪急百貨店」がメンズ専門館となったほか、2017年4月には銀座松坂屋の跡地に大丸松坂屋グループが運営する専門店街とオフィスの複合ビル「GINZA SIX」(ギンザシックス)が誕生することが決まっている。
また、先述のとおりプランタン銀座は2002年より三越が経営に関わっており、三越伊勢丹グループが株式の3割を保有、社長を送り込むなどしてきたが、三越伊勢丹は12月13日にプランタン銀座の株式をすべて売却すると発表。今後は三越伊勢丹グループを離脱・読売新聞の100%子会社となり、新社長には読売新聞東京本社の幹部である木村透氏が就任することが決まっている。
かつては多くの百貨店が凌ぎを削ってきた銀座であるが、今回のプランタン銀座の専門店ビル転換によって、銀座の「脱百貨店化」はより一層進むことになる。
<取材・文・撮影/
都市商業研究所>
【都市商業研究所】
若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「
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