これが三菱重工のロケット工場だ! 日本最大のロケット「H-IIB」6号機を見てきた

そして次は「H3」へ

⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=106204

ロケットを前に説明する三菱重工 防衛・宇宙ドメイン 技師長 H-IIA/H-IIBロケット打上執行責任者の二村 幸基(にむら・こうき)氏

 H-IIAはこれまでに30機が打ち上げられ、そのうち29機が成功しており、成功率は約96.7%になる。また7号機以来は連続成功を続けている。もっとも、米国や欧州、ロシア、中国には、H-IIAの数倍の打ち上げ数で同じかそれ以上の成功率をもつロケットがあり、さらにその中にはH-IIAよりも安価なロケットもあるなど、総合的にはまだ他国の後塵を拝している。  しかし、現在H-IIAよりも高い能力で、なおかつ半額ほどにまで安価な新型ロケット「H3」の開発が始まっており、順調に行けば2020年度に初打ち上げが行われる。H3の製造も、この飛島工場で行われることになっている。  また他国のロケットも、その多くが2020年前後に新型機へモデルチェンジする予定となっており、その中でH3が、そして三菱重工の技術力がどこまで活躍できるかが注目される。 <取材・文/鳥嶋真也> とりしま・しんや●宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関するニュースや論考などを書いている。 Webサイト:http://kosmograd.info/about/
宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関する取材、ニュース記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。 著書に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)があるほか、月刊『軍事研究』誌などでも記事を執筆。 Webサイト: КОСМОГРАД Twitter: @Kosmograd_Info
1
2
3
4
5
6
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会