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ロケットを前に説明する三菱重工 防衛・宇宙ドメイン 技師長 H-IIA/H-IIBロケット打上執行責任者の二村 幸基(にむら・こうき)氏
H-IIAはこれまでに30機が打ち上げられ、そのうち29機が成功しており、成功率は約96.7%になる。また7号機以来は連続成功を続けている。もっとも、米国や欧州、ロシア、中国には、H-IIAの数倍の打ち上げ数で同じかそれ以上の成功率をもつロケットがあり、さらにその中にはH-IIAよりも安価なロケットもあるなど、総合的にはまだ他国の後塵を拝している。
しかし、現在H-IIAよりも高い能力で、なおかつ半額ほどにまで安価な新型ロケット「H3」の開発が始まっており、順調に行けば2020年度に初打ち上げが行われる。H3の製造も、この飛島工場で行われることになっている。
また他国のロケットも、その多くが2020年前後に新型機へモデルチェンジする予定となっており、その中でH3が、そして三菱重工の技術力がどこまで活躍できるかが注目される。
<取材・文/鳥嶋真也>
とりしま・しんや●宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関するニュースや論考などを書いている。
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宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関する取材、ニュース記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。
著書に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)があるほか、月刊『軍事研究』誌などでも記事を執筆。
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