ソニーはなぜ「レコードプレイヤー」の新製品を発売したのか?

ソニーの「新製品」であるレコードプレイヤー

 音楽はデータ化して持ち運ぶのが近年の常識。たとえCDを買わずとも、音楽データをダウンロードして手軽に聴ける時代である。にもかかわらず、レコード店でアナログレコードが陳列されている光景は、もはや珍しくなくなった。レコードの全盛期を知らない20代前後の若者でも「レコードで音楽を聴く・聴きたい」というほど、再評価の動きが高まっているのだ。(参照:「もはやブームは終了?アナログレコードの復活は本物だった」2015年05月15日付HBO)  こうした流れを受け、大手AV機器メーカーのソニーは、2016年4月にステレオレコードプレイヤーの新商品『PS-HX500』を発売した。しかしデジタル音源が主流の時代に、なぜアナログレコードプレイヤーを改めて発売するのか?
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きっかけは「ハイレゾ」の普及!?
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