「無添加ワイン」は本当に「無添加」と言えるのか?

ワインの添加物が人体に与える影響

 ソルビン酸は日本でもっとも多く使用されている保存料ですが、動物実験では肝臓肥大、成長抑制、精巣の重量減少などが報告されています。また、染色体異常を起こすという報告もあります。  さらに、相乗毒性も問題になっている合成添加物です。特定の実験環境下で、発色剤の亜硝酸ナトリウムとソルビン酸を加熱試験反応させるとDNA損小物質が産生されることが報告されているなど、食物として摂取した時のヒトへの影響は定かではないものの、見過ごせないものがあります。ソルビン酸添加のワインと発色剤使用のきれいな色のハムとは、最悪の組み合わせになってしまうのです。  ワインに一般的に使用されている酸化防止剤は亜硫酸塩(二酸化硫黄など)です。厚生労働省は、国内で流通するワインにおける亜硫酸塩の検出値を、原料のぶどうに自然生成されたものも含めて1リットルあたり350ミリグラムまでと定めています。  亜硫酸ガスは火山の噴煙や工場煤煙に含まれる有毒ガスです。亜硫酸塩を大量に摂取すると、ぜんそく発作やじんましん、血管性浮腫、ショックなどのアレルギー反応を起こす可能性があるとの研究報告があります。亜硫酸塩はギリシャ時代からワインに使われていたもので、大量に摂らなければ大丈夫だといいますが、害はあっても得はありません。できることなら摂らないほうが安心です。
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