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原料の「輸入ぶどう果汁」の添加物には表示義務がない
果実または果実と水を原料として発酵させたものが「果実酒」です。
ワインも「果実酒」のひとつで、主としてブドウの果汁を発酵させたアルコール飲料です。ポートワインのように甘みや香料を添加させたものは「甘味果実酒」といいます。
ワインの原材料名表示欄を見ますと、多くの場合「輸入ぶどう果汁」と記載されています。「輸入ぶどう果汁」には、発酵を抑制するソルビン酸などの保存料が添加されていることが多いのですが、これを原料にしたワインには「キャリーオーバー(表示を免除された添加物)」ということで、ソルビン酸の表示はされていません。
ですから「輸入ぶどう果汁」を使用しているのに「無添加」と表示しているワインは、無添加なのではなく「添加物表示義務がない」という場合が多いのが実情です。