道中では北朝鮮の昨今の経済事情も垣間見ることができた。
「2012年の訪朝時に比べLEDが爆発的に普及していたのと、ソーラーパネルをあちこちで見かけたのが印象的でした。LEDのおかげで平壌の夜はかなり明るかったです。またガイド、ドライバー、カメラマン皆が中国製のスマホを持っており、クルマの中でスマホをシガーソケットから充電していましたね」
道路には、レクサスが普及している。
道路ではどこもかしこもレクサスが走っていたという
「レクサスが売れているのは、ラグジュアリーカーとしての位置付けではく、悪路を走ったり地方へ行く際の実用面で優れているからだそうです。乗り心地はもちろん、故障が少ないことがなによりも良いのだとか。前回訪朝時の2012年にもちらほら見かけましたが、今回はかなり増えているなとの印象を持ちました」
それに伴い、交通量も増加中だという。
「2007年に開城に行った時は、平壌から2時間あれば着きましたが、今回は道が悪いところを避けて蛇行し3時間近くかかりました。ガイドも認めていましたが、交通量の増加に対し道の補修が間に合わないとのことでした。試しに沙里院(北朝鮮の地方都市)付近で対向車の数を数えたところ、たった10分で22台とすれ違って驚きました」