筆者のYouTubeチャンネルより
2021年1月28日 参議院予算委員会における
共産党・小池晃議員の質疑は約80分に及び、前回記事で取り上げた文化芸術への支援の他にも官房機密費の追及など多くの見所があった。特に、
生活保護を必要とする人が申請をためらう原因になっている扶養照会について、
「扶養照会は義務ではない」という閣僚答弁を初めて引き出した質疑はとりわけ大きな注目を集めた。
本記事では、扶養照会を見直すように小池晃議員が自民党・田村憲久 厚生労働大臣に約6分間にわたって訴えた計4問の質疑を一字一句漏らさずにノーカットで信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(
青はOK、
黄は注意、
赤はダメ)で直感的に視覚化する。(※なお、色表示は配信先では表示されないため、発言段落の後に( )で表記している。色で確認する場合は本体サイトでご確認ください)
小池晃議員からの質問4問に対する田村厚労大臣の回答を集計した結果、下記の円グラフのようになった。
<色別集計・結果>
●
田村厚労大臣(計931字):
赤信号68%
青信号22%
灰色10%
*小数点以下を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはならない
7割近くが
赤信号であり、ほとんど質問に答えていない。また、不要な言葉を意味する
灰色が1割を占めており、全体的に言い淀みが多かった。
青信号はわずか2割ではあるが、この青信号の中に冒頭で紹介した重要な答弁が含まれている。
いったいどのような質疑だったのかはこれから詳しく見ていくが、先に概要をお伝えすると、
赤信号の内容は
質問と無関係な頓珍漢な内容であり、新しい情報があるわけでもない。従って、時間がない中でポイントだけ理解したい読者の方は、赤信号の答弁は全て読み飛ばして、小池晃議員の質問内容、
青信号の回答、筆者の補足説明だけを読んで頂いたとしても本記事から得られる情報は大差ないと思われる。
*記事中の動画リンクが表示されない配信先で読んでいる場合、動画は筆者のyoutubeチャンネル「
赤黄青で国会ウォッチ」で視聴できます。