12月11日の定例会見でも、筆者はこのことについて小池知事に声掛け質問をぶつけた。
「GoToトラベル、なぜ東京の全世代を除外しないのですか? 菅総理と談合決着をしたのですか? (東京都医師会の)尾崎会長は『不十分、残念』と言っています。知事一人で決めているのですか? ブラックボックスではないですか」
筆者は小池知事に聞こえるよう大声で質問したが、この日も無言のまま小池知事は立ち去った(12月4日・11日の声掛け質問については、筆者記事
「これではコロナ第三波は止められない!? 菅首相と小池都知事の機能不全状態」で紹介)。同記事で、「迅速かつ大胆な対策を即断即決しない菅政権(首相)の職務怠慢」「無意味かつ煮え切らない決断」と批判したのはこのためだ。
12月18日の定例会見でも、筆者は小池知事に声を掛け続けた。
「知事、“カルタ遊び”でコロナに勝てるのですか? GoTo中断を、なぜ菅総理にすぐ言わなかったのでしょうか。知事の怠慢で第三波を招いたのではないですか?」
この日も無言のまま立ち去った。
さらに、年内最後の定例会見の12月25日にも
「GoToトラベル東京発の中止、中断要請をしないのですか? 知事の怠慢ではないですか。最大限の努力をしていないでしょう」と叫んだ後、
「来年は指してくださいよ」と締めた。
「5つの“小”」を呼び掛ける小池知事。「コロナかるた」など、標語やキャンペーンばかりで実効性のある対策は常に後手後手だ
そして冒頭に書いたように、年が明けた2021年1月7日の臨時会見でも、筆者は完全無視の対応を受けることになる。翌1月8日、年明け初の定例会見でも指名されなかった。
「菅さんとの対立が感染拡大の原因ではないのですか? 反省・謝罪はないのですか? 五輪中止をしてコロナに(予算を)回さないのでしょうか」
新年になっても、
都合の悪い質問をする記者は徹底的に無視をするという小池知事の対応はまったく変わらず、一言も発しないまま会見場を後にした。
尾崎会長が“直訴”した昨年11月20日から現在(1月18日)まで、10回にわたって都知事会見で手を挙げ続けても筆者は一度も指名されず、会見終了後の声掛け質問を繰り返していった。その中で、東京都は過去最高の感染者数を何度も更新してしまった。