「GoToトラベル、国に丸投げは無責任、職務怠慢では?」の問いに
さらに、東京都よりも先に大阪市と札幌市のGoToトラベル除外が決まった3日後の11月27日にも、
「菅さんが嫌いだからGoTo中断を言わないのですか。(全国に)感染拡大をさせていいのですか? 無責任ではないですか」と、同じ内容の声掛けを繰り返した(この3回の声掛け質問についても、筆者記事
「小池都知事と菅首相は、私利私欲でコロナ感染拡大を招いた“亡国コンビ”」で紹介)。
しかし、小池知事は無言を貫いたままだった。コロナ対策分科会や東京都医師会の医師たちの訴えは、ずっと軽視されていたのだ。
菅首相と二度の会談をしても、出てきたのは“小出し対応”だけ
医療関係者の訴えを無視し続けた小池知事
12月に入っても医療関係者の訴えを軽視する姿勢は同じだった。小池知事が12月1日に菅首相との二度目のトップ会談をした3日後の12月4日、尾身会長の疑問をぶつけてみた。
「(GoToは)高齢者自粛だけでは不十分ではないでしょうか。専門家・医療関係者が批判しているではないですか。菅総理と仲直りをして、この程度の対策しか出せないのですか? 不仲説解消の記事は本当ですか? (菅首相と小池知事の)ホットラインは本当にあるのですか。菅首相と何を話したのですか?」
ここで“不仲説”について触れたのは、
「『総理との関係はいい』『GoTo東京』急転直下の裏には菅・小池両トップの『ホットライン』」(昨年12月2日のFNNプライムオンライン)と銘打った記事が出ていたからだ。
しかし両トップの関係が良好だったとしても、出てきたのは先の尾身会長が言葉を失った、高齢者と持病のある人にだけをGoToトラベルから除外するという“小出し対応”だった。