「来年こそ〇〇したい」と思う前にやっておくべきこと
最後に年末年始を有意義に過ごすための、スケジュールの立て方について和田氏に伺った。「来年こそは〇〇したい」と思っていても、毎年達成できずに年末を迎えてしまう人も少なくない中、掲げた目標を達成するにはどうすればいいのか。
「まずは年末年始に、今年目標達成できなかった原因を108個棚卸します。108というのは除夜の鐘をイメージしてますが(笑)、できなかったことに対して100個も理由を書くと、原因が細分化されます。単に『ダイエットできなかった』とだけ書いても、なぜできなかったのかが見えてこない」
人はどうしてもできなかったことに対して後ろめたさを感じ、振り返らずにやり過ごそうとしがちだ。その気持ちもわからなくはないが、失敗を1つ1つ分析すると目標達成の糸口が見えてくるという。
「理由をいくつも書き出して分析をすると、何が原因で達成できなかったのかが可視化されます。そうすればもう一度チャレンジしようとする気概が生まれますし、原因を洗い出すことで失敗を繰り返さないよう着実に取り組んでいけば、目標達成に近づくことでしょう」
“失敗”は目標にたどり着くまでの“石”のようなもの。
川岸の向かい側へ行くためにどういう石を置けばいいのか考え、ひとつひとつ石を渡っていけば、必ず目標達成できるだろう。
トップ営業マンの考え方やスケジュール管理、手帳の使い方を参考にし、来年に向けての英気を養ってみるといいかもしれない。
<取材・文/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている。