最高権力者の御言が僅か1か月余りで撤回される事態となった統一教会。『天の父母様教団』から『天の父母様聖会』への宣布変更によって組織の再編成は如何なるものとなるのか。
まずチェックしたのは、天の父母様聖会宣布を伝える教団系メディアの報道だ。
●世界平和統一家庭連合公式チャンネル
『U-ONE NEWS』 2020年5月15日号
キャスター:「今後の摂理における重要な指針を示して下さったお母様に感謝して御言を観ていきましょう。真のお母様は、これからすべての人類が一つになり得る傘として『天の父母様聖会』という名称を発表されました」
韓鶴子「私は政界 宗教界 財界 思想界を問わず すべての人が一つとなり一つの旗のもとに集うことのできる「天の父母様聖会」を発表します 英語で言うと『Heavenly Parent Holy Community』です」
「天の父母様の大きな傘のもとにこれまで私たちが活動してきたNGO 天宙平和連合 家庭連合 女性連合など全てが入り天の父母様を120%証ししなければなりません」
●PeaceTV『
HJグローバルニュース』 (2020年 5月 16日)
キャスター:「真のお母様は天の父母様のもとで人類が一つに集まることのできる組織を準備しなければならないと語られながら 世界平和統一家庭連合を始めとする全ての組織と団体の前に『天の父母様聖会』の名を祝福してくださいました」
韓鶴子:「私は政界、宗教界、財界、思想界、言うまでもなくすべての人たちが一つの旗のもとに集まることのできる『天の父母様聖会』として発表します 英語で言えば‘Heavenly Parent Holy Community’です」
「天の父母様の大きな傘の下 今まで私たちがして来たすべてのNGO、天宙平和連合、世界平和統一家庭連合、世界平和女性連合などすべてが入って120%を証さなければなりません」
両キャスター及び韓鶴子の発言からは、教団名『世界平和統一家庭連合』を『天の父母様聖会』と変更するのではなく、『天の父母様聖会』に○○連合などと称した摂理機関すべてを組み入れ、さらにそれを「証し」つまり公言すると解釈できる。
この“推測”を裏付けるように同月17日の日曜礼拝に際しての信者への限定配信映像『
「天の父母様聖会と神統一世界安着」のための出征礼拝映像』の冒頭、徳野会長は「全国の天の父母様聖会・世界平和統一家庭連合の会員、食口ならびに祝福家庭の皆さま」と挨拶している。
徳野会長は同映像での御言ポイント解説で「
Holy Communityの中に世界平和統一家庭連合、天宙平和連合、あるいは女性連合等々私たちの統一グループのあらゆる団体や機関が全部入って」と発言。
また同日、教団八王子家庭教会で行われた礼拝において鄭東洙多摩東京教区長はこう発言している。
「お母様は(中略)天の父母様聖会の傘の下ですべての摂理機関が根を下さなければならないと語られました」
〈参照:
「天の父母様聖会と神統一世界安着」に向けた出征礼拝(陽暦2020年5月17日)|世界平和統一家庭連合八王子家庭教会〉
これまでの裁判等で「宗教法人とは別組織」と主張してきた国際勝共連合や世界平和連合などの摂理機関すべてが『天の父母様聖会』の傘下となりその関係性を自ら“証す”となると、
これらの組織が統一教会・家庭連合と同一であると遡って裏付けられることになる。
今後、宗教部門が『天の父母様聖会・世界平和統一家庭連合(天の父母様聖会・家庭連合)』となれば、教団関連政治組織である国際勝共連合も『天の父母様聖会・国際勝共連合』になると思われる。その場合、他の代表的な摂理機関の名称は以下のようになることが想定される。
天の父母様聖会・天宙平和連合UPF/天の父母様聖会・世界平和青年学生連合/天の父母様聖会・世界平和連合/天の父母様聖会・世界平和女性連合/天の父母様聖会・平和大使協議会/天の父母様聖会・国際指導者会議ILC/天の父母様聖会・国際ハイウェイ財団 /天の父母様聖会・日韓トンネル研究会/天の父母様聖会・世界日報/天の父母様聖会・ワシントンタイムス/天の父母様聖会・真の家庭運動推進協議会APTF/天の父母様聖会・原理研究会CARP/天の父母様聖会・世界平和教授アカデミーPWPA/天の父母様聖会・科学の統一に関する国際会議ICUS/天の父母様聖会・ハッピーワールド/天の父母様聖会・グローバルビューティ/天の父母様聖会・一和/天の父母様聖会・男女美/天の父母様聖会・一心病院/天の父母様聖会・杉並ミッションセンターSMC