どこぞの自己啓発本によれば、できる男というのは「オン」と「オフ」の切り替えをしっかりして、働く時に働き、休む時には休むものだといいます。安倍晋三総理は、まさに「総理大臣」まで出世する人ですから、平日はさぞかし働いているのでしょう。3連休はオフになってしまうわけですから、連休前の金曜日となる2月21日は、めちゃくちゃ忙しいに違いありません。何をしていたのでしょうか。こちらです。
午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
午前8時10分、私邸発。
午前8時21分、官邸着。
午前8時33分から同40分まで、閣議。
午前8時42分から同49分まで、茂木敏充外相。
午後2時17分、北村滋国家安全保障局長、林肇官房副長官補、今井尚哉首相補佐官、外務省の秋葉剛男事務次官、滝崎成樹アジア大洋州局長が入った。同38分、林、滝崎両氏が出た。同58分、全員出た。
同3時3分、菅義偉、西村明宏、岡田直樹、杉田和博正副官房長官、沖田芳樹内閣危機管理監、北村国家安全保障局長、古谷一之、前田哲両官房副長官補、長谷川栄一、今井両首相補佐官、外務省の秋葉事務次官、山田重夫総合外交政策局長、鈴木康裕厚生労働省医務技監、高橋憲一防衛事務次官が入った。同4分、加藤勝信厚労相、鈴木俊彦厚労事務次官が加わった。同33分、全員出た。
午後4時17分から同43分まで、滝沢裕昭内閣情報官。
午後5時2分、官邸発。同4分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内の宴会場「桐」で自民党と各種団体の懇談会に出席し、あいさつ。同11分、同ホテル発。同13分、官邸着。
午後6時47分、官邸発。
午後6時57分、東京・芝公園のホテル「ザ・プリンスパークタワー東京」着。同ホテル内の「中国料理 陽明殿」で自民党の山口泰明組織運動本部長、稲田朋美幹事長代行、三ツ林裕巳、神山佐市両衆院議員と会食。西村官房副長官同席。
午後9時5分、同ホテル発。
午後9時18分、私邸着。
午後10時現在、私邸。来客なし。(出典:
時事通信)
なんと、安倍晋三総理は連休前の金曜日であっても「5時から男」でした。夕方5時にはホテルで懇談会に参加し、その懇談会で挨拶もそこそこに、今度はどこに出かけたのかと言うと、芝公園の「ザ・プリンスタワー東京」の中にある「
中国料理 陽明殿」(
食べログ3.55)
稲田朋美幹事長代行の61歳のお誕生日パーティーでした。こちらは各種団体が集まる懇談会より時間をかけ、「ともちん、お誕生日おめでとう!」でした。新型コロナウイルスより宴会、新型コロナウイルスより稲田朋美さんのお誕生日の方が優先順位が高い。地獄です。
22日からは3連休でした。連休とはいえ、国家的な危機の中、安倍晋三総理がどのような仕事ぶりを見せていたのかをチェックしてみましょう。連休初日は、朝から私邸で過ごし、夕方になって首相官邸に向かい、加藤勝信厚生労働大臣をはじめ、おそらく新型コロナウイルスについての報告などを受けたのでしょう。約36分間のミーティングをして、首相官邸にいたのはトータルで50分。あとは家でまったりです。
午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
午前中は来客なく、私邸で過ごす。
午後3時41分、私邸発。
午後3時53分、官邸着。同58分から同4時34分まで、加藤勝信厚生労働相、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、沖田芳樹内閣危機管理監、北村滋国家安全保障局長、古谷一之、前田哲両官房副長官補、長谷川栄一、今井尚哉両首相補佐官、外務省の秋葉剛男事務次官、山田重夫総合外交政策局長、鈴木康裕厚労省医務技監、大坪新一郎国土交通省海事局長、高橋憲一防衛事務次官。同35分から同37分まで、北村国家安全保障局長。
午後4時43分、官邸発。
午後5時1分、私邸着。
午後10時現在、私邸。来客なし。(出典:
時事通信)
これからの死者数を考えれば、福島第一原発や西日本豪雨災害にも匹敵するほど人的被害が出る可能性は否めないし、会社が倒産して首を吊る経営者が現れても不思議ではない時に、国民に「不要不急の外出は控えるように」と言っている建前、この危機的な状況にあっても、自ら率先して不要不急の外出を控える。これぞ総理大臣の鑑です。