スリランカサッカー、世界最弱からの挑戦

サッカーアカデミー創設で未来に賭ける

 しかし、コロンボ以外では日本でいうところのインターハイや全国高校サッカー選手権のような大会しか定期的には存在しない。ゆえに多くの選手が学校のチームに所属している。しかし、学校のチームは大会の数週間前から練習を開始するために、大会がない期間には練習が止まってしまう。このような時期には子供たちは自分の村の大人のチームに混ざってプレーをする。この育成年代へのアプローチの悪さが現代表の下降を物語っている。  この事態を打開するために、2017年1月よりスリランカサッカー協会によりサッカーアカデミーが開校されることになった。  初めに北部州のジャフナにて開校される。その後に、西部州コロンボ・ウバ州バドゥッラ・サバラガムワ州ハットン・南部州マータラの計5校が開校される予定である。このアカデミーではグラスルーツの子どもたちからU-18の選手までが、サッカー協会により任命された常勤コーチによる指導を受けることになる。 【アジアサッカー研究所】 東南アジアを中心としたアジア新興国と日本およびアジアの国々のさらなる発展のために、各国の取り組みをリサーチし、関係者に共有し、さらなる価値を創造していくことを目的として、人材開発とコンサルティング分野など、日本とアジアのサッカー交流を加速させるプロジェクトとして活動している。http://ja.ifaf.asia/
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