スリランカサッカー、世界最弱からの挑戦

アフリカ人に牛耳られているスリランカリーグ

 Army、NavyやAirforceといった軍関連のチームがある一方、先に挙げたコロンボFCのようにExpolankaという国内大手の物流会社がスポンサーとなっているチームもある(このExpolanka社には日本の物流大手でもある佐川急便の資本が入っている)。  多くのチームにはナイジェリア人やカメルーン人といったアフリカ人が所属しており、各チームの中心となるポジションにはアフリカ人が陣取り、リーグは彼らに依存しきっているとも言える。  このチャンピオンズリーグの下にはプレミアリーグDivision1、Division2といった2部3部に相当するリーグがある。これらのチームには在留日本人も数人所属している。いくつかのチームは育成年代のアカデミーを有しており、無償でグラスルーツ・ユース年代の選手の練習を行っている。昨年には富裕層を対象としたアカデミーが設立され、在留外国人や裕福なスリランカ人の子どもが所属している。  しかし、アカデミーを有しているのはコロンボのような大都市にあるチームの、それもほんの僅かである。  グラスルーツ・育成年代の大会はSchool Football Associationという教育省管轄の組織によって行われる(スリランカサッカー協会はスポーツ省所属)。
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サッカーアカデミー創設で未来に賭ける
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