日本はただの「顧客」だった? 最新鋭戦闘機F35をめぐる駆け引き

F35整備事業で日本はイニシアチブを握れるか?

 今後、配備されればいよいよF35整備事業も本格化する。  日本の航空自衛隊の初号機 F-35AライトニングII「AX-1」は、9月にロールアウト(最終組立完了)した。すでに整備訓練(フロリダ州エグリン空軍基地)やパイロット訓練(アリゾナ州のルーク空軍基地)も行われている。(参照:ロッキード社F35公式サイト)  豪空軍に対しては機体引き渡しも済んでおり、いま現在は米国内で飛行訓練中。豪本土には2018年に来る予定だ。  今後、日本がこの局面をどう切り抜け、拡大していくか。日本ビジネスが誇る世界一の信頼と高い技術力で、空に力強く飛翔することを期待したい。 参照:ロッキード社資料 <取材・文・図版/沢木サニー祐二> 【沢木サニー祐二】 オージー文化評論家。1965年、茨城県生まれ。国際調停人。講談社で編集者として『週刊少年マガジン』、『科学図書ブルーバックス』などを手がけた後、オーストラリアに移住。日本経済新聞シドニー支局現地記者(2013-15)、ニューサウスウェールズ州治安判事、オーストラリア全国調停人協会認定調停人、英国仲裁人協会会員。著書に『「おバカ大国」オーストラリア – だけど幸福度世界1位!日本20位!』 (中公新書ラクレ)、『潜水艦 Option J いつか浮上へ: 海外に挑もう がんばれ日本ビジネス』(KDP)など
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潜水艦 Option J いつか浮上へ

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