米軍の最新鋭戦闘機が日本に配備となると、中国の海洋進出を警戒する目的だろうとの推測も根強いが、今年8月にF35を飛行したテストパイロットの手記 では、北朝鮮の核施設への攻撃を明記している。(参照:『
SEVEN DAYS』)
8月25日に、米バーリントンにあるバーモント空軍州兵で4人の隊員が「通常の訓練」の一環として「北朝鮮攻撃のシミュレーション」を行った。
従来ならばスーパーホーネット2機、F-15を8機、F-16を8機、加えてAWACS 1機、管制機1機など、総勢20機は必要とみられた。この場合、兵士60~75名がリスクにさらされると当局は見ている。しかし、仮にF35を取り入れた場合、F35(GPS誘導ミサイル搭載)を2機、護衛のF15を2機で済む。兵士は4名となる。
F35は「シングルエンジン、シングルシート(single-engine,single-seat)」を特徴としており、パイロットは常に単独で操縦や通信、攻撃を行う。コックピットには「大きなiPad」(
前出テストパイロット)のようなモニターがありタッチパネルで操作する。
折しも前日の24日には、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)1発を新浦(シンポ)付近から発射し、約500km飛んでいた(参照:「
防衛省」※pdf)。
F35の配備で、北朝鮮への攻撃がにわかに現実味を帯びてくるようだ。
しかし、F35の機体整備をめぐり、日本が足元をすくわれかねないかもしれない動きも出ている。