タイ人からも「不況」を嘆く声が。タイ経済の今後はどうなる?

日系企業も多いビジネス街アソークの交差点。バンコクは2010年ころからマンションや商業施設の建築ラッシュが続く

 現在、世界からは東南アジアは全体的に経済発展していて勢いがあると見られている。  特にタイは親日国で、市場も成熟、ASEANの中心に位置することから日系企業からネクスト・チャイナの地として選ばれることが多い。度重なるクーデターなど政情不安が続き、2011年には世界のハードディスク市場に大きな影響を及ぼしたほどの大洪水という自然災害があった。それにも関わらず、日本外務省が発表しているタイ在留邦人者数は減るどころか年々増加し、2015年10月時点の統計で前年比4.9%増の6.7万人と、世界で5番目に日本人の多い外国になる。そんなタイだが、最近になって景気を不安視する声が出始めている。  タイで小さな会社を経営するある日本人男性は「去年の8月くらいから毎月、前月比で10%も利益が落ち込んできている。この先、かなり危ないかもしれない」とぼやき、飲食店経営者も「今はどこも大変。昨年一昨年と比べたら客が全然入ってこない」と嘆く。  在タイ邦人だけではない。タイ人からも気になる発言が出るようになってきている。名刺などを印刷するプリントショップを経営するタイ人が言う。 「これまで10万バーツ以上の売上があったのに急激に減っている。今は3万バーツくらいにしかならない。もしかしたらタイも不況になるのかもしれない」  カネ離れがよく、南国らしい後先をあまり考えない気質のタイ人が明日のことを心配しだしている。これからタイ経済はどんどん落ち込むのだろうか。
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タイの不況は今が「底」!?
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