「役に立たない助言」を言うヤツと、「頼られる先輩・上司」になる人はここが違う!

タイプに合わない助言は逆効果

 モチベーションエリアに合った助言を考えるにあたっては、自分自身のモチベーションエリアと同じモチベーションエリアの人への助言を考えことから始めるとよい。自分のことは、他ならぬ自分自身が一番よくわかっている。自分はこう言われたら一番効く、こう助言されたらモチベーションが上がる、そういう助言を考えればよい。そうすれば、自分のモチベーションエリアの琴線に触れる助言ができるようになる。その上で、他のモチベーションエリアについても考えていくことがお勧めだ。 「目標達成」にモチベーションエリアがある人が、「マーケットが冷え込んでいて、超過達成できないから、やる気が上がらない」と困っているという事例がある。部下に配慮しなければならない、無理をさせてはいけないという固定観念で、「無理するな。ほどほどにしておけ」と助言をしたら、「目標達成」型の人からは、「馬鹿にするんじゃない」と反発を受けるに違いない。 「目標達成」型の人には、「別の切り口でターゲット市場を考えようか」と達成意欲を刺激することが役立つし、あるいは、「難しい局面こそ、達成できたら、ビジネスパーソンとしての冥利につきるのではないか」という投げかけも効果があることが、演習結果からわかっている。
次のページ 
「頼れるリーダー」になるために
1
2
3
4
チームを動かすファシリテーションのドリル

「1日1分30日」のセルフトレーニングで、会議をうまく誘導し、部下のモチベーションを自然にあげられる!