「役に立たない助言」を言うヤツと、「頼られる先輩・上司」になる人はここが違う!

xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

 身に付けたいスキルを分解し、パーツスキルを反復演習する方式の「分解スキル・反復演習」を実施する中で、上司から受けた激励の助言を洗い出してもらったことがある。具体的な内容を挙げた人もいたが、圧倒的に多かったのが、「がんばれ」「ふんばれ」「頼むぞ」「期待している」という決まり文句だった。  激励の決まり文句を言われて、どう感じたかを挙げてもらうと、「ただ、がんばれと言われても……」「どうやって、ふんばれというのか……」「親身なってもらっているとは思えない……」という意味の反応が返ってくる。  それを他山の石として、今度は自分が激励の助言をする立場に立って、困難に直面している同僚や部下に対してどのようなコミュニケーションをとるか演習していくのだが、どのような言葉をかけてよいか思い浮かばずに、とっさに出てくるのは、やはり「がんばってみましょう……」という決まり文句になってしまうという光景に、よく直面する。  読者のみなさんも、同じような経験をしたことがあるのではないだろうか。そして、もし、困難に直面している同僚や部下や後輩に対して、あるいは、家族に対して、「身に染みる助言ができればなあ」と思った経験のある方も多いに違いない。  実は、分解スキル・反復演習の考え方を用いると、決まり文句ではない、相手が身に染みる助言を生み出すことができる。それも、フレーズを暗記する方法ではなく、相手の状況に応じた臨機応変なコミュニケーションが可能になるのだ。その方法を身に付けてみたいと思わないだろうか。
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「やる気」の源泉を見極めろ
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