食べログ「点数操作」疑惑のカカクコム、No.1口コミサイトはなぜ炎上したのか?
2016.09.19
実はこのモデルの方が売上高自体は立ちやすい。カカクコムの中の食べログ事業のみと、ぐるなび、ホットペッパーを比較すると、ユーザー数トップの食べログが売上高では競合にダブルスコアをつけられていることがわかる。
⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=110018
そんな食べログの主なマネタイズ手段は
1.ユーザー会員へのプレアムサービスの有料課金
2.月間17億PVもある食べログメディアへの広告
3.ぐるなびなどと同じく、飲食店への販促支援を通じた課金
の主に3つだ。今回の炎上は「3」絡みである。
食べログのユーザーが多い最大の要因は、「広告」ではなく、リアルな利用者による辛口も含むコメントが読めるからであり、飲食店よりもユーザーに寄り添ったサービスと言える。
だが、実は食べログの売上高の8割を占めるのは法人からの売上だ。「2」と「3」が多いということである。ユーザーは、素晴らしいサービスであってもなかなか高いお金は払ってくれないのだ。
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しかし、食べログの法人営業はなかなか高単価をとれない。無料で飲食店に掲載してもらった上で追加サービスをすることでお金をとるモデルで、ぐるなびと同じく最低価格は1万円から、さまざまなプランを用意しているが、ぐるなびに1店舗あたりの平均単価で3倍ほど差をつけられている。
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飲食店からすれば、お金を払っても批判が載り得る食べログより、全面的に支援してくれるぐるなびやホットペッパーにお金を払いやすいということだろうか。今回の一件についてカカクコム広報室は「評価点数を算出するアルゴリズム(計算手順)の見直し」と述べているが、なんとか単価をあげるために飲食店に”見せしめ”を行ったのではないかという疑惑が利用店舗の間で浮上したのも無理からぬ話だろう。超高利益企業としてはあまりに余裕のない態度といえよう。
足元では、ぐるなび、リクルートのほかに、ユーザーがSNSを活用し実名での飲食店評価を行うRettyも急伸している。匿名ユーザーが書き込む食べログよりもさらにユーザーからの信頼を得やすいサービスであり、昨年は月間口コミ数で食べログを抜いたと発表し、カカクコム側が猛反論したという経緯もある。
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