いよいよ始まるリオ五輪。日本企業も様々な形で「参戦」

バレーボール公式試合球のミカサ

 リオ五輪の競技用具を提供する日本企業は複数あるが、ひとつだけ代表的な企業を挙げるとすれば、ゴム製品メーカーの株式会社ミカサ(広島県広島市)がある。ミカサは2012年ロンドン五輪で、1984年ロサンゼルス五輪以来、日本女子バレーボールチームは28年ぶりの銅メダルに輝いたが、国際バレーボール連盟が主催する2016年までのバレーボール及びビーチバレーボール大会で唯一の公式試合球として使用されることが決定している。  ミカサのバレーボールは、レシーブ時などの衝撃吸収力が高く、ボールのコントロール性も高い。選手からは「スパイクの変化が付けやすくなった」「表皮が汗を吸収しないのでボールが重くならない」と評価されている。また、ミカサのバレーボールが視認性とコントロール性が向上し、ラリーが今まで以上に続くようになったため、観客の興奮度がアップしたと言われている。  リオ五輪では、競技用具に日本企業の名前を見つけることがあるだろう。選手だけでなく、日本企業のリオ五輪での貢献にも注目したい。 <文/丹羽唯一朗>
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