税務署が「シウマイでビルが建つはずがない」と疑った躍進の立役者
こうして、誕生したシウマイとシウマイ弁当の2枚看板により、崎陽軒は大きく躍進、1955年には
横浜駅の東口に3階建ての自社ビルを建設、それは料理場が外からでも見れるように総ガラス張り、日本初の丸いエレベーター、屋上に上がるとビアガーデンができる展望台を擁したまさにシウマイビルで、税務署から「シウマイでビルが建つはずがない」と調査が入ったというエピソードが残っているほどのものでした。
この躍進を実現したのは、もちろんシウマイとシウマイ弁当の商品力があってのことでしたが、それだけでは前述した、横浜駅の販売面での立地の悪さを覆すには不足でした。そもそも、一度は食べてもらわないと美味しさが伝わりませんしね。それらを販売や宣伝の面で大いに支えた2枚看板が、キャンペーンガールの草分け的存在「
シウマイ娘」と崎陽軒のシンボルマーク「
ひょうちゃん」でした。