「太陽光発電を付けたらエコ」ではない!?住宅にかけるコストの優先順位とは

断熱されていれば、省エネ家電や太陽光発電の導入も効果的に

 すでに建ててしまって、しばらくリフォームの予定もないという人はどうすればよいでしょうか? もっとも手軽で効果のある断熱リフォームは、内窓の設置です。  夏でも冬でも家のエネルギーは窓から抜ける割合が最も大きくなるため、窓対策をするだけで、バケツの穴はそれなりに埋めることができます。  断熱材の強化や内窓の設置はすぐにでも対策すべきですが、設備は違います。技術開発は日進月歩で、どんどん性能の良い新製品が安い価格で購入できるようになっていきます。  太陽光発電も、5〜6年前と今とではパネルの価格がおよそ半分になっています。こういったものは、後で必要になったりお金に余裕が出たりしたときに設置すればよいのです。  家がきちんと断熱されていれば、省エネ家電や太陽光発電を導入した際の性能も十分に発揮され、相乗効果を得ることができます。一軒家のエアコンが1台や2台で済み、出力が低い機種でも性能を十分に発揮することができます。

災害などの非常時にも強い環境をつくる

災害イメージ さらに家で必要とするエネルギーが少なくなることで、太陽光発電を付ければ太陽が照っている日の昼間の電力は自給できるようになります。  逆に断熱性能が低いままだと、エアコンが各部屋に必要となり、交換の際にもコストが何倍もかかってしまいます。家の寿命の60年や70年といった期間で考えると、光熱費や設備更新費用の総額は、大きく変わってきます。  そして、断熱しておくことは災害などの非常時にも強い環境をつくります。冷暖房機器の多くには電気が使われていますが、停電した場合は暑さや寒さで体調を崩す人が増加します。深刻な場合は、熱中症や低体温症で倒れたり亡くなったりするケースもあります。  しかし、家の断熱や直射日光を防ぐ遮熱などの対策をきちんとしておけば、電気が止まったからといって家の中で倒れるような温度にはなりにくくなります。蓄電池を検討する前に、真夏や真冬に電気が止まったら命の危険があるような家の環境そのものを見直すことは非常に重要なのです。
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お金をかける優先順位は?
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