「太陽光発電を付けたらエコ」ではない!?住宅にかけるコストの優先順位とは
断熱されていれば、省エネ家電や太陽光発電の導入も効果的に
災害などの非常時にも強い環境をつくる
 さらに家で必要とするエネルギーが少なくなることで、太陽光発電を付ければ太陽が照っている日の昼間の電力は自給できるようになります。
 逆に断熱性能が低いままだと、エアコンが各部屋に必要となり、交換の際にもコストが何倍もかかってしまいます。家の寿命の60年や70年といった期間で考えると、光熱費や設備更新費用の総額は、大きく変わってきます。
 そして、断熱しておくことは災害などの非常時にも強い環境をつくります。冷暖房機器の多くには電気が使われていますが、停電した場合は暑さや寒さで体調を崩す人が増加します。深刻な場合は、熱中症や低体温症で倒れたり亡くなったりするケースもあります。
 しかし、家の断熱や直射日光を防ぐ遮熱などの対策をきちんとしておけば、電気が止まったからといって家の中で倒れるような温度にはなりにくくなります。蓄電池を検討する前に、真夏や真冬に電気が止まったら命の危険があるような家の環境そのものを見直すことは非常に重要なのです。
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