年が明けて、本格的な寒さがやってきました。外気温が寒くても、家の中が暖かければリラックスできます。でも家が寒いとそうはいきません。湯船に浸かって暖まろうとしたものの、脱衣所が寒すぎて服を脱ぐのが億劫になった経験のある方もいると思います。
それもそのはずで、日本の一般的な住まいは諸外国に比べて断熱性能が低いのです。冬の室温がとても低くなったり、部屋と部屋の間の温度差が大きかったりすることは当たり前になっています。住まいを断熱すれば改善できるのですが、本格的な断熱リフォームには高額なお金がかかるので、ガマンしている人も多いようです。
でも、実はあまりコストをかけずに劇的に寒さを改善する方法があります。もし、暖房を強くかけなくても家が快適な温度を維持できるようになったら素晴らしいと思いませんか? 2020年の初めに、今からでも十分間に合う抜本的な住まいの寒さ対策を紹介します。
安い! 早い! 暖かい! 内窓を付けない家は損している?
室内のエネルギーの半分以上は、窓を通じて出入りしています。そこで、暖かい住まいを実現する近道が、窓の対策になります。とは言え、すでにある窓を交換するのは大きな費用がかかり、簡単ではありません。そこで窓の内側にもう一つ窓をつける、いわゆる内窓の設置をお勧めします。
内窓は一見すると地味な対策なので、違いを体感したことのない人はお金をかけてまでやろうという気が起こらないかもしれません。しかし、筆者にしつこく勧められて付けた知人、友人は、内窓の劇的な効果を体験して一様に「なぜもっと早くやらなかったのか」「今までは寒さをガマンして損をしていた」などと口にしています。