今からでも間に合う、すぐできて効果抜群の「部屋の寒さ」対策とは?

賃貸住宅では自分で組み立てる格安内窓を

内窓イメージ2 例えば、賃貸アパートに暮らす友人は、これまでも窓のサイズに応じて、直接貼り付ける気泡緩衝材(プチプチ)や、断熱カーテン、あるいは冷気カットパネルと呼ばれるスチロール製のボードなどを活用してきました。それなりの効果はあったものの、もっとよいものはないかと考えていました。特にプチプチは一時的な使用を前提としたものなので、ずっと使い続けられるわけではありません。  そこで、昨年末に自分で組み立てるタイプの簡易的な内窓をインターネットで注文しました。かかった費用は一式1万円程度です。プラスチックの枠を両面テープで既存の窓枠に設置するので、アパートを出るときも傷が残りません。  ガラスの代わりにはポリカーボネイト樹脂(ポリカ中空ボード)と呼ばれる間に空気層の入った透明の板を使います。2時間ほどかけて組み上げると、以前は何をやっても窓の下に冷気が流れていたのに、それがなくなりました。 サーモグラフ サーモグラフで温度を測ると、内窓をつけた部分の温度がはっきりと上がっています。自分で組み立てるタイプの場合、大きな掃き出し窓に設置することはできませんが、それ以外の窓ならほとんど対応可能です。  自分で組み立てるといっても説明書通りにやれば難しいものではありません。もしDIYが得意な人であれば、ホームセンターで部品を集め、自分で組み立てることもできるはずです。他の窓対策グッズと比べても格段の効果があり、長く使い続けられるのでぜひ窓一つからでもチャレンジしてほしいと思います。

寒さが改善、結露がほとんどなくなり、省エネ、防音にも

内窓イメージ3 持ち家なら、インターネットなどで業者に依頼し、さらに見た目や性能でレベルの高い内窓を設置することができます。特に窓の数が限られるマンションでは、コストもそれほどかからないので、快適性の向上を考えるとやらない理由がないと言えるほどです。  マンションの場合、すべての窓に内窓を設置しても、工事費用込みで30万円から50万円程度で済むはずです。設置工事もごく短い時間で終わります。  内窓は、寒さ対策として抜群の効果があることはもちろん、結露がほとんどなくなり、暖房をつけてもすぐに温まるので省エネにもなります。また、副次的な効果として防音効果もあるので、幹線道路沿いのマンションなどではさらに効果を感じるはずです。  年間を通じて冷暖房の費用を減らしても快適になり、しかも内窓そのものにはランニングコストがかからず数十年使用できるので、ぜひ一度見積もりを取ってみることをお勧めします。  注文の際のポイントは、サッシは必ず樹脂性にして、間に空気層を挟んだ2枚(ペアガラス)を選択してください。ガラスを断熱性能の優れた「LOW-E」タイプのガラスにするとさらに効果は高まります。
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戸建ての場合、どこから内窓をつければいい??
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