「太陽光発電を付けたらエコ」ではない!?住宅にかけるコストの優先順位とは

お金をかける優先順位は?

 最後に、家とエネルギーの関係でお金をかける優先順位を整理して並べてみます。 ①躯体(断熱、気密、換気、遮熱など) ②設備(エコキュート、エアコンなど) ③太陽光発電 ④蓄電池(電気自動車)  優先順位のトップになるのは、間違いなく建物本体の性能です。特に断熱気密性能は重視してください。それが十分できていたら、快適性や省エネにつながる家電などの設備を検討します。  日々の暮らしには直接関わらない太陽光発電は、余裕があったら付けるという位置づけで構いません。もしさらにお金があり、非常時の電力自給をめざしたい場合は、蓄電池という選択肢もあります。 蓄電池イメージ 蓄電池については、家一軒分をまかなうレベルのものはまだ150万~200万円程度と高額なので、一般的な家庭であれば購入する必要はありません。特に、「いま買えばお得です」などと甘い言葉で営業してくる蓄電池の訪問販売などは悪質な場合も多いので気をつけましょう。  大型の蓄電池は普段は使用せず、大規模な停電時のみに使用することが多く、コストパフォーマンスが良くないということに加えて、メンテナンスが滞りがちになり、発火などのリスクも起こる可能性もあります。  筆者としては、いざというときの対策としては、3万~5万円程度の小さな蓄電池があれば十分だと考えています。なお、車の買い替えに合わせて電気自動車という選択肢を検討するのは、非常時の蓄電池代わりにもなるのでお勧めです。  いずれにせよ、くれぐれも家を建てたりリフォームをしたりする時に、太陽光発電やその他の設備を優先して、断熱にあまりお金をかけられなくなった、という事のないように気をつけてください。 ◆ガマンしない省エネ 第17回 <文/高橋真樹>
ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師。環境・エネルギー問題など持続可能性をテーマに、国内外を精力的に取材。2017年より取材の過程で出会ったエコハウスに暮らし始める。自然エネルギーによるまちづくりを描いたドキュメンタリー映画『おだやかな革命』(渡辺智史監督・2018年公開)ではアドバイザーを務める。著書に『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書)『ぼくの村は壁で囲まれた−パレスチナに生きる子どもたち』(現代書館)。昨年末にはハーバービジネスオンラインeブック選書第1弾として『「寒い住まい」が命を奪う~ヒートショック、高血圧を防ぐには~』を上梓
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