2017年8月3日に発足し
た第3次安倍第3次改造内閣。その顔ぶれを見ると近年、
統一教会と関係の深い議員が抜擢されていた。
まず環境大臣に任命され初入閣した
中川雅治。元環境事務次官で自民党政調副会長、自民党総務会長代理、参議院運営委員長・参議院国家安全保障特別委員会委員長などを歴任してきたが、その裏で中川は、
統一教会やその関連団体との昵懇関係を続けてきた。これまでに発覚した中川と同教団との関係を以下に列挙する。
・11年12月2日、東京蒲田の大田区民ホール・アプリコで教祖の四男・文國進をメインスピーカーに開かれた
教団フロント団体主催『アジアと日本の平和と安全を守る全国大会』に来賓出席し「自民党政調副会長としてきました」と挨拶。
・参議院運営委員長・参議院国家安全保障特別委員会委員長を兼任中の13年7月2日、参議院議員会館で開催された
『日韓有識者特別懇親会 東アジアの未来と日韓協力の展望』に教団幹部と列席。主催はやはりフロント組織・平和大使協議会。
議員会館会議室使用の便宜を図ったのも中川だと思われる。
統一教会関連団体の懇団会に出席する中川雅治前環境大臣(韓国世界日報及び平和大使協議会HPより/「政教ノート」サイト保存転載)
・同年10月16日、さいたまスーパーアリーナに2万人の信者を集めて開かれた教団の大規模イベント・
韓鶴子講演会『統一教会日本宣教55周年、日本教会創立54周年記念大会』に柳本卓治参議院議員と来賓出席し挨拶。
・翌14年10月11日、八王子市文化芸術会館で日本統一教会の
徳野英治会長の特別講演会『祝福原理大復興会』に萩生田光一と出席し、来賓として挨拶。
・そして16年11月17日の
世界平和国会議員連動創設大会出席、17年5月14日の京王プラザホテルでの
『真の父母様御来日歓迎及び東京1万名大会祝勝会』への来賓祝辞へと続く。
副大臣に副幹事長、教団との関係が重要ポスト登用への条件なのか
副大臣や党役員にも疑惑の議員が多く登用された。
防衛副大臣兼内閣府副大臣に就任したのは、
韓鶴子総裁を「マザームーン」と慕う山本朋広。直近の教団への「貢献度」からみると、その関係の深さは突出していた。
外務副大臣には、教祖から
「海洋摂理」を託された
『(株)海洋平和CEO』佐藤健雄の甥で、2016年6月に同社の株主総会で講演した「ヒゲの団長」
佐藤正久参議院議員が就任。
古参信者の叔父がCEOの会社の株主総会で講演する佐藤正久(海洋平和HPより)
10年に
統一教会の依頼で国会質問を行った
秋元司は、国土交通副大臣に任命。
13年8月、衆議院議員会館国際会議室で開かれたワシントンタイムズ財団主催の国際学術セミナーに出席し発表を行った
土井亨は
復興副大臣に。
衆議院議員会館で開かれた教団系政治団体のセミナーで発表した土井享(教団系政治団体HPより)
そして
武田良太は
自民党幹事長特別補佐に任命、翌月には
副幹事長も兼ねることとなった。
同教団との関連が深い議員が、軒並み安倍内閣や党の要職に抜擢されたことになる。恰も同教団への貢献度の積み重ねが閣僚ポストへの登用に繋がっているかのようにも思える。