韓国の新興宗教に忠誠を誓う自民党・国防部会長<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第7回>

鈴木エイト
山本朋広議員

統一教会1万人集会で来賓として祝辞を述べる山本朋広(PeaceTVより)

 2017年、安倍政権と統一教会(世界平和統一家庭連合)の癒着構造は加速する。5月、自民党本部や首相官邸に教団の北米会長一行が招かれ、直後の1万人信者集会では複数の自民党議員が来賓挨拶、7月には自民党議員団が教団の引率でアメリカを外遊、そして8月の組閣ではこれらの“行事”に協力した議員が要職に就いた

教団北米会長一行による日本ツアー

 同年5月7日から12日にかけて統一教会の金起勲(キムギフン)北米大陸会長が、教団系列のワシントンタイムズ財団と現役米下院議員を含む世界平和国会議員連合のVIPを引き連れて来日し『ファクトファインディングツアー』を行った。  金会長一行は、7日に自民党本部を訪問し、高村正彦副総裁や田中和徳国際局長と会談。
自民党議員と教団北米大陸会長

自民党本部で教団北米会長一行と会談する高村副総裁ら(PeaceTVより)

 9日には、京王プラザホテルでの『日本─アメリカ国会議員有職者懇談会』に参加し、国会議員6人と歓談。そのうちの2人は長尾敬と安全保障委員会理事の中村裕之と判明した。  そして10日、菅義偉官房長官から招待を受けて首相官邸を訪問。12日に日本を発つまでに「政府の要職者」とも会談した。  これらは、同月19日、韓国で開かれた『天地人真の父母様主管 韓・日・米 希望前進大会勝利特別報告会』の場で直接、壇上の金会長から韓鶴子総裁に報告された。
長尾敬と中村裕之ら

教団幹部と写真に納まる長尾敬と中村裕之ら(教団内部資料より)

 高村副総裁同教団の顧問弁護士をしていた時期があり、訴訟の代理人も務めていた。田中国際局長も2016年10月、川崎駅前で駅頭活動を行った際に教団系日刊紙『世界日報』を配布していたことが発覚している。  この件について、週刊朝日を介した取材に高村は「党本部の要請で会った。米国の議員団と聞いていたが、どういう団体なのかよく分からなかった。国会議員になる前に統一教会の弁護をしたことは事実だが今は関係ない」と答えている。田中も「党からの要請で国際局長として会った。昨年、世界日報を配ったのは他の郵便物と誤って配っただけ」と弁明した。そして首相官邸に金会長一行を招待したとされる菅官房長官は「ご質問中の当議員に関わる事象は、一切承知していません」と否定した。

「皆様方の応援をいただき当選」組織票当選議員が感謝

 2016年12月、韓鶴子総裁は「1万人の食口(信者)基盤」つまり「信者数1万人の達成」を果した都道府県に赴き大規模なフェスティバルを開催するとして、伝道強化を発令。  第一弾として開かれたのが17年5月14日母の日、東京有明コロシアムでの1万人集会『孝情文化フェスティバルin TOKYO』だ。  同集会では、教団2世による政治団体・勝共UNITEの小村聡士代表が2世信者の代表として「真の父母様」と崇める教祖夫妻への思慕をスピーチ、忠誠を宣言した。その他、2世信者グループのダンスや街頭で偽装勧誘を行う信者による合唱なども披露された。  そして徳野栄治教団会長による主催者挨拶の後に、来賓として紹介されたのが「公務ご多忙の中、駆け付けた」自民党の宮島喜文参議院議員山本朋広衆議院議員だ。  宮島は前年の参院選において同教団の組織票の上積みで当選。山本は後援会が統一教会がらみと指摘されており、15年の教団名称変更の際に文科大臣政務官を務めていた議員。  来賓挨拶で宮島は「昨年7月の参議院選挙で皆様方の応援をいただき当選させていただきました。厚く御礼申し上げます。ありがとうございました」と発言。そして教祖・文鮮明の自叙伝を「何度も読み深く感動した」と付け加えた。参院選当時、筆者の取材に対し教団のとの関わりを完全否定してみせた宮島の「完全自白」だ。
宮島喜文

組織票に感謝する来賓の宮島(PeaceTVより)

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驚愕の山本朋広議員による来賓挨拶
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