レーダー照射問題、日韓双方の発表をとことん突き詰めてわかる8つの「ファクト」と「フェイク」
【What】
第三に何が起きたかです。このインシデントについて発生順に並べます。
日時不明: 北朝鮮漁船出漁
日時不明: 北朝鮮漁船遭難・漂流(長期間と思われる)
2018/12/20: 韓国漁船が北朝鮮遭難漁船を発見・通報
2018/12/20: 広開土大王、三峰号がSAR活動開始
(注)北朝鮮艦船が係る場合、海洋警察に加え海軍も向かう(交戦国なのであたりまえ)
2018/12/20 午後: 三峰号、広開土大王が救難活動開始
(注)三峰号が救難担当、広開土大王が警備にあたったと思われる。
(注)海警側のゴムボート2隻が救難にあたっている。
2018/12/20 15時頃: 海自P-1が韓国艦船と小型船を発見、接近する
2018/12/20 15時頃: 三峰号、広開土大王は救難活動中
2018/12/20 15時頃: 前後関係は不明だが、広開土大王は、IFF(敵味方識別装置)でP-1が友邦国(日本)の航空機であることを確認。そのうえでSTIR-180の光学モード(EOTS)にて観察、追跡開始(韓国側は、電波放射せずと主張)
2018/12/20 15時頃: 海自P-1広開土大王に1回目のビジュアルコンタクト (高度500ft:150m 距離500m程度)
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1広開土大王に2回目のビジュアルコンタクト (高度約800ft:240m 距離500m程度)
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1広開土大王に3回目のビジュアルコンタクトのため接近開始
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1、戦術士が「FC系電探による照射」を確認、機長に報告
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1、広開土大王より離隔開始
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1、広開土大王の砲が指向していないことを確認
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1、戦術士が「FC系電探による照射」を再度確認
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1、下記の順番で広開土大王に呼びかけるも返答なし
VHF緊急周波数 121.5MHz(AM変調:航空無線)
国際VHF 156.8MHz(FM変調:艦船無線)
UHF緊急周波数 243.0MHz(AM変調:航空無線)
2018/12/20 15時過ぎ: 海自P-1、離脱。
2018/12/20: 韓国艦船、北朝鮮遭難漁船より乗員を救出
1名餓死 3名餓死寸前
2018/12/21: 岩屋防衛相「攻撃直前の行為。不測の事態を招きかねず極めて危険」と述べ、韓国に強く抗議。(参照:防衛相「攻撃直前の行為」 韓国駆逐艦が海自哨戒機に火器レーダー照射 – 毎日新聞” 2018年12月21日 21時36分)
2018/12/22 11時頃: 板門店にて死者1名、生存者3名を北朝鮮に引き渡した。(参照:韓国政府、救助された北朝鮮漁民3人と1人の遺体を板門店で引き渡し | Joongang Ilbo | 中央日報2018年12月22日13時39分 )
以上、重要と思われるところを日韓両国の公式発表をもとに並べました。
この連載の前回記事
2019.01.25
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