メキシコがこの費用を負担しない場合に、トランプ大統領が考えていると言われているのが以下のような費用徴収手段であると言われている。(参照:
BBC)
●米国のメキシコ移民が本国に送金するお金を差し押さえる。
●メキシコ人の査証取得費用を値上げする。
●国境を通行出来る為の通行券の値上げ。この通行券を使って一旦米国に入国したあと、不法に米国に在留する者が多くいるとトランプ大統領は見ているという。
米国が壁の建設費用の補填にこの3つの手段のどれかを充てるのではないかとメキシコ政府は懸念している。
その中でも一番問題になるのが移民による本国への送金を米国政府が押収することである。それを恐れて、トランプが大統領に成るのではないかという可能性が出て来た昨年からこの送金が急増しているのである。昨年11月の時点でその前年同月比で25%増加しているのである。
毎年の送金総額はおよそ25億ドル(2800億円)近くもある。これは、メキシコの自動車と原油の輸出そして移民の送金とでメキシコの外貨獲得の3本柱を構成するまでになっている。勿論、その送金の目的はメキシコに残した家族の生活費に充てる資金といったようなものである。