NASA、日本が一番乗りするはずだった「木星の小惑星」に探査機打ち上げへ
NASAが金属でできた小惑星に探査機を打ち上げるとお伝えしたが、同時にもうひとつ、別の探査機の打ち上げも発表された。
「ルーシー」と名付けられたこの探査機は、「木星のトロヤ群」というところにある小惑星を探査することを目指している。
木星といっしょに太陽を回り続けるこの小惑星たちは、まだ探査機が訪れたことがなく、どんな姿かたちをしているのか、そもそも、なぜ、どのようにしてそこに存在しているかすらわかっていない。ルーシーはその人類未踏の地へ初めて赴き、その謎を解き明かそうとしている。そしてやや遅れて、日本の探査機も探査に訪れようとしている。
ルーシーが赴くのは、木星のトロヤ群というところにある小惑星である。
『機動戦士ガンダム』を見たことがある方なら、「ラグランジュ点」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。重力の大きな天体が2つある場合、その重力同士が釣り合って均衡する場所が5か所できる。これをラグランジュ点といい、どちらの天体にも引きずられない安定した場所なため、ガンダム世界では地球と月のラグランジュ点にスペースコロニーが建設されている。
木星のトロヤ群は、そのラグランジュ点のうちの2か所、太陽と木星とその場所とを結んだ線が正三角形をなす位置を指す。言葉を変えると、木星が公転する軌道上の、木星から見て“前”と“後ろ”にあたる場所で、この場所もやはり重力的に安定しており、自然に多数の小惑星がとどまり続けている。その最初の1個は1906年に発見され、以来これまでに6000個以上もの小惑星が発見されている。
先日、
木星トロヤ群というところ
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