モチベーションエリアに合った助言を考えるにあたっては、
自分自身のモチベーションエリアと同じモチベーションエリアの人への助言を考えことから始めるとよい。自分のことは、他ならぬ自分自身が一番よくわかっている。自分はこう言われたら一番効く、こう助言されたらモチベーションが上がる、そういう助言を考えればよい。そうすれば、自分のモチベーションエリアの琴線に触れる助言ができるようになる。その上で、他のモチベーションエリアについても考えていくことがお勧めだ。
「目標達成」にモチベーションエリアがある人が、「マーケットが冷え込んでいて、超過達成できないから、やる気が上がらない」と困っているという事例がある。部下に配慮しなければならない、無理をさせてはいけないという固定観念で、「無理するな。ほどほどにしておけ」と助言をしたら、「目標達成」型の人からは、「馬鹿にするんじゃない」と反発を受けるに違いない。
「目標達成」型の人には、「別の切り口でターゲット市場を考えようか」と達成意欲を刺激することが役立つし、あるいは、「難しい局面こそ、達成できたら、ビジネスパーソンとしての冥利につきるのではないか」という投げかけも効果があることが、演習結果からわかっている。