基本的なスキル、“仕事のIQ”とはいったいどういうことなのか? ムーギー氏は20代の頃には、自身も上司から怒られる経験を通じて、こうした基本的スキルの大切さを思い知ったという。
「何も特別なことじゃありません。例えば、『
最強の働き方』の第一章の“基本編”にも書きましたが、
ダラダラ長いメールを送ってないか、
メールには即座に返信しているか、
プレゼンの資料は簡潔かつ論理的に書かれていて、丁寧に作られているか。また、本書の第二章の“生活習慣編”でいうと、
時間の優先順位をつけられているか、
他人の時間を大切にできているか、自分の内面・外見をうまく管理できているか……などです。
その程度といえばその程度ですが、これを完璧にこなしている人は意外と少ない。私自身、本の中でも書きましたが、こうしたベーシックについては何度も、世界中の上司から怒られました。そして、私が尊敬する
抜群に仕事ができる上司たちは、みなことごとくこうした基礎的なことができていたんです。一言でいえば、基礎の基礎がどれだけしっかりできているかで、仕事能力に本質的差がつくんだと思います。
目新しいことを探してさ迷っている人は、往々にして、当たり前の基礎をおざなりにしていることが多いものです」