林業を目指す若者の増加が日本の森林の未来を守る?

「林業」は若者に入りやすい!?

 農業との比較で興味深いデータがある。農業就業人口の65歳以上が占める比率が約65%以上に対して、林業は約20%と低い。更に林業の新規就業者は毎年3,000人前後で推移しており、35歳以下の労働人口に限れば、平成2年以降は増加傾向で推移し、現在約20%と全産業の中でも高い数字を残している。その背景には、平成15年からスタートした「緑の雇用」(林野庁のキャリアアップ支援制度)の存在があるが、比較的自由に仕事に取り組める環境面にも要因があるように感じる。  これまで若年層の農業従事者に取材をしてきたが、3年以内で別職種に就くというケースが極めて多い。  その理由は、「収入面」、「地域住民との付き合い方」、「生活のイメージが違った」といったものに加え、最も大きいのは「どこまでいっても縦割りで、販売ルートやノウハウに関しても県外から来た”よそ者”には強い疎外感を感じる」というものだった。
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30代新規参入者が感じた林業と農業の違い
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