大化けが狙える反面、ジェットコースターのように激しく下落するのが新興株だ。暴落の余波が残るマザーズ銘柄には、しばらく手を出さないほうがいいのだろうか。しかし、飯村氏はそれを否定する。
「このところの株式市場では人気銘柄が次々と移り変わる循環物色が盛んなので、一度人気化した銘柄の調整局面で仕込んでおいて、再び人気化するのを待つというのは良い作戦です」
藤井氏も、この暴落はむしろ投資の好機とみる。
「株で成り上がるのは、暴落局面でリスクを取って買い向かえる投資家です。人工知能は息の長い投資テーマであり、陳腐化することはありえない。これまで高値圏で手が出なかった投資家には、むしろチャンスといえます」
なかでも藤井氏が本命視するのは、“ガッカリ決算”でマザーズ大暴落の引き金を引いた前出のJIG-SAW。
「人工知能に加えIoTやビッグデータの技術も持つ『国策ど真ん中銘柄』であることに変わりはない。市場の期待値はどん底まで落ちたので、これ以上のショックが来る可能性は低いでしょう」