またマクリ大統領が誕生したアルゼンチンについては、こう語っている。
「マウリシオ・マクリが勝利したのではない。ペロン主義(※アルゼンチンで3回大統領になったフアン・ペロンの支持者であり、現在の正義党支持者)が敗けただけのことだ」
そして、「アルゼンチンが過度の負債を背負い込むことになる。そうなるとそのあとの返済が難しくなる」と指摘している。
(参照「
Infobae」 )
また、マクリ氏への助言として、〈「成功するにはペロン主義者の一部も加えるべきだ」〉と述べている。
(参照「
La Nacion」)
ただ、マクリ大統領に対して批判的なわけではない。そもそも、アルゼンチンと言えばクリスチーナ・フェルナンデス前大統領とは幾度も衝突しているのだ。両者の衝突で良く知られた出来事は、ムヒカ氏がフェルナンデス大統領との口論の末に、まだマイクが切られていなかったことに気がつかなかったムヒカ氏が小声で〈「斜視の男よりも、このババアのほうがひどい」〉と言ったことが公然となったことである。斜視の男というのはフェルナンデス前大統領の夫でキルチネール元大統領のことである。彼の片方の目が斜視だっだことを揶揄したものである。
(参照「
El Universo」)
ちなみに、この口論の発端というのは、ウルグアイとアルゼンチンは川を挟んで国境を接しているが、ウルグアイが、この川に比較的近い所にセルロースに関係した商品の製造工場を建設しようとしたのだ。これに対し、アルゼンチン側ではそこから発散する廃棄物が環境汚染に影響するとして反対したのである。そして国際司法裁判所にまでこの紛争が持ち込まれて裁定を仰ぐというところまで発展した。